別れについては、色々な理由があると思います。
浮気、借金、DVなどの大きな理由は別として、それ以外の理由にも大きな意味があるのです。
- 価値観の違い
- 感受性の違い
- 相手の要求にどれだけ耐えられるか
価値観の違い
はっきり言って、人間全く同じ価値観の人なんていないのです。所詮は生まれてきた環境が全く違う他人です。
「どれだけ近いか」で結婚出来るかが決まってくるのだと思います。
自分のどうでも良い価値観など、相手に合わせることも可能なのですが、
これだけは譲れないということがあれば、それは予め相手に見せていった方が良いですね
例えば私なんかは、一人の時間を大切にしています。夫婦だからと言っていつも一緒にいたりテレビを観たりとか無理ですね。
自分の観たいものを観る。食べたいものを食べる。行きたいところへ行く。
それに対して相手も一緒にやりたいのであれば、一緒にやればそれで良いのだと思います。
「カルテット」の幹生は真紀に自分の価値観をわかってもらいたかったのかも知れません。
でも、自分が好きな本を相手にあげるのはダメです。
私も友人から本を頂いたことがありますが、ちゃんと読んだことがありません。
多分ほとんどの人がそうだと思いますが、自分の価値観は自分だけのものです。
たまたま合っていたらそれで良し。とするべきではないでしょうか?
感受性の違い
「カルテット」を観ていて一番思うのは、感受性の違いです。
これが一番デリケートな部分だと思います。情の深さとでも言い換えられるでしょう。
感受性が強い人は、色々な事で傷つきやすいです。どちらかが、あまりにも感受性が弱いと相手の気持ちがわかってあげられずお互いに辛いと思います。
真紀が居酒屋で偶然聞いてしまった幹生の言葉にショックを受けますが、その時初めて夫の本心を知るというのはおかしい。
あまりにもふたりの感受性が違っていたのです。
もともと真紀は音楽をやっていたのですから、感受性が強い女性だったと思います。
ですが、結婚という生活に心が行ってしまったため、彼の本当に考えていること、しぐさから感じ取ることが出来なくなっていたのかもしれません。
でも、そこをちゃんと感じ取ってあげないと夫婦や恋人は長くは続かないでしょう。
私たちはバラの花を見れば、みな同じような美しさを感じていると思いがちですが、同じバラの花でもその美しさのとらえ方は人によってかなりの違いがあります。
生き生きとした美しさを感じ取っている人もあれば、単に写真のようなきれいさで受けとっている人もいます。
美しさとか味わい、あるいは善さといったものを感じる心が感受性です。
人間関係では相手とウマが合う合わないもこの感受性でとらえています。
同じ人でも「あの人はいい人ね」ととらえる人もいれば、「あの人のどこがいい人なんだろう」ととらえる人もいます。
相手の要求にどれだけ耐えられるか
幹生と真紀は口では相手にはっきりと要求を伝えてはいません。それをお互いに伝える前に幹生はいなくなりました。
パートナーから、こうして欲しいとダメ出しされた場合、それをどこまで受け入れられるかが大事になります。
全然受け入れることが出来ないと、生活するのは無理でしょう。
どちらかが諦めることも必要になります。時には理不尽に思うことも受け止めなければならないのです。
とことん話し合うことも大切でしょう。
まとめ
価値観も感受性も違う二人が一緒に暮らすと言うことは本当に大変です。
一人でいた方が絶対に楽です。でもそれ以上に楽しいこともありますので、皆、結婚するのですね(*'ω'*)
結婚しているしていないにかかわらず、恋人同士でずっといたいならお互いに一人の時間を大切にしてあげることが大事です。