ゆみな~ぶろ

もうすぐ子育て終わろうとしている50代アルバイト主婦。女と人生を諦めないをモットーに自分模索中。酒好きなのでお酒の事も書くと思う

本当の自分に気付くために観ておきたいディストピア映画とディストピア小説

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ディストピアの世界に行くことはありえない。だからこそその世界に身を投じて見ることによって
自分が本当に大事なものを感じられるような気がするのです。

 

人間なんてちっぽけなものです。明日死んでしまうかもしれません。
そう考えると、どのような世界に生きても生きて行くことは出来るのかも知れません。

今どん底にいると思う人は、なぜそう思うのでしょう?
モテないから?就職出来ないから?振られたから?この世の中に希望を感じないから?楽しくないから?
ディストピアの世界の主人公たちは、その世界の理不尽さにどうして?と考えることも出来ないのです。
理不尽さを考えていたら死んでしまいます。なので生きるしかないんですね。世間は自分ひとりのちっぽけな存在など、あまり気にしていませんから
どうせいつかはいなくなってしまうのですから、だから生きることが少しだけ意味のあることのように思えてくるのです。
 
ディストピア映画やディストピア小説を読んで、もう一度考えてみても良いかも知れません。
自分が本当に大事なものを、そしてそこから自然に自分がどこへ向かうかを。
 
おすすめのディストピア映画とディストピア小説

  • わたしを離さないで
  • カレ・ブラン
  • 殺人出産

 

わたしを離さないで(ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロ原作) 


わたしを離さないで (字幕版)

外界から隔絶した寄宿学校ヘールシャムは、他人に臓器を“提供”するために生まれてきた〈特別な存在〉を育てる施設。
キャシー、ルース、トミーは、そこで小さい頃から一緒に過ごしてきた。
しかしルースとトミーが恋仲になったことから、トミーに想いを寄せていたキャシーは二人のもとを離れ、3人の絆は壊れてしまう。
やがて、彼らに逃れようのない過酷な運命が近づく。ルースの“提供”が始まる頃、3人は思わぬ再会を果たすが……。

3.11の地震の後直ぐに公開された映画なので、とても死について考えさせられた、私にとって初めての衝撃的なディストピア映画でした。

与えられた運命の中でしか生きられない、そこには全く他の選択肢が与えられないのです。

この状況では、いつも頭の中で自分はそのうち死ぬんだな~と死についてばかり考えていて・・・
死といつも背中合わせなので虚しさしかないです。

けれども、身体はいつか誰かの為のものだけど、心だけは奪われない。わずかな時間だけど、誰かを好きでいられるのです。
登場人物たちが短い花を咲かせようと、もがいている姿がとても美しく感じられました。

 

カレ・ブラン 

社会で成功するためには手段を選ばない人間が、負け犬や心の弱い人間を文字通り食い物にする世界。
フィリップの母は、人肉加工工場での仕事に耐え切れず自殺する。
母が言い残した「心を隠せ」という言葉、そして施設で目の当たりにした「自ら袋に入る者に生きる価値がない」という現実を抱え、
大人になったフィリップ(サミ・ブアジラ)は、様々なゲームで人々の価値を選別する仕事についている。
少年の頃に自殺を図った彼を救い、今は彼の妻となったマリー(ジュリー・ガイエ)は、変わってしまった夫に絶望していた。
鳴り響く放送が子作りを奨励し続ける中、子供を作ることを恐れるフィリップと子供を望むマリーはすれ違う。
一方、フィリップの会社の駐車場で、指示通りの完璧な笑顔を作る警備員パトリス(ジャン=ピエール・アンドレアーニ)は、誰もその存在を知らない子供を家にかくまっていた……

強い者と弱い者の対比。そこではいじめを通り越して、弱いと生きて行けない世界。

強くないと生きて行けないので、強いふりをしてきたが、それは人間味を隠してきただけのことで、人間らしい部分は残っているのです。

ひたすら暗い映画ですが、流石フランス映画だけあって、とてもセンス良く、全体的に無機質な感じがまた作品を際立たせていると思います。
とても印象に残る映画でした。

 

殺人出産 


殺人出産 (講談社文庫)

この物語の舞台は、殺人が悪とされた時代(つまり今だ)から100年後の日本。
避妊技術が著しく進歩し、セックスは愛情表現と快楽のためだけに存在する社会。妊娠はもっぱら人工授精で行ない、恋愛や結婚による出産はほとんど存在しない。結果、人口の減少は止められないものとなっています。

そんな未来の日本に導入されたのは、海外で主流となっている「殺人出産制度」。これは出産のきっかけを殺意に求めるという、倫理観を激しく揺さぶられる制度でした。合法的に誰かを殺したいと強く願うものは、「産み人」となって10人の子どもを出産する。晴れて10人(生きて)産むことができれば、誰にも邪魔されない環境で好きなように希望する人間を1人、始末することができるのです。
ちなみに出産に性別は関係ありません。男でも人口子宮を埋め込めば出産ができる時代なのですから。
合法的に殺人が認められる世界で、人々は何を思うのでしょうか?

村田沙耶香『殺人出産』 あなたが信じる世界を信じたいなら、あなたが信じない世界を信じている人間を許すしかない。 | hentenna project

主人公の姉が子供を10人産んでまでやりたかったことが人を殺すことでした。

たまたま彼女がやりたかったのは殺すことでしたが、人は本当に心の底からやりたいことがあるのは幸せなんじゃないかと思えてきました。

描写は物凄くグロいのですが、姉の幸福感、達成感が伝わってきて、”良かったね”と言ってあげたくなりました。
それが倫理的にゆるされることかどうかは別として・・・

主人公は姉の行動に揺り動かされて、自分の本当にやりたいことを見つけられたのだと思います。

 

まとめ

三つの作品を通して、人は辛い状況の中でも、その中で一番自分が大事だと思っていることを全う出来たら素晴らしいことだと言うことがわかります。
また、隠れていた自分の本心にも気づくきっかけになるかも知れません。

ただし、どの作品も結構心にずんと衝撃が来るので覚悟して観て、読んでください|д゚)

  

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